日本ポジティブサイコロジー医学会
Japanese Positive Health Psychology Society 会員専用ページ 日本ポジティブサイコロジー医学会 入会登録

学術集会・セミナーのご案内

学術集会

第9回日本ポジティブサイコロジー医学会学術集会


会 期 : 2020年11月7日(土)
会 場 : ZOOM
単 位 : 日本抗加齢医学会 2単位(更新用・受験用)
会 長 : 堀越 勝 先生
(国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センターセンター長)

<プログラム・スケジュール>

※各セッションの開催時間や講演内容は、今後のプログラム調整で多少前後する可能性があります。 ご了承ください。

10:00-10:10開会の挨拶
10:10-10:40

教育講演① 「ハイパーソニックによる報酬系活性化(情報医学の観点から)」
(30分 / 講演20分・質疑応答10分)

演者:本田 学(国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 疾病研究第七部)
10:40-11:20

会長講演 「ポジティブの見つけ方」
(40分 / 講演30分・質疑応答10分)

演者:堀越 勝(国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター)
11:20-11:25小休憩
11:25-12:05

特別講演①「コロナ禍の今、笑いとポジティブ心理学を考える」
(40分 / 講演30分・質疑応答10分)

演者:市来 真彦(東京医科大学学生・職員健康サポートセンター/精神医学分野)
12:05-13:00昼休憩
13:00-14:50

講演「ポジティブな側面を重視した心理的介入の様々なアプローチ」
(100分 / 講演各20分)

13:00-13:20
「ポジティブ価システムに焦点を当てた認知行動療法」

演者:伊藤 正哉(国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター)
宮前 光宏(国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第七部)

13:20-13:40
「ウェルビーイング・セラピー」

演者:竹林 由武(福島県立医科大学医学部健康リスクコミュニケーション学講座)

13:40-14:00
「強みに焦点を当てた認知行動療法」

演者:駒沢 あさみ(国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター)

14:00-14:10 小休憩

14:10-14:30
「コンパッション・フォーカスト・セラピー 〜コンパッションを扱う際に留意すべきこと〜」

演者:浅野 憲一(目白大学心理学部コンパッショネイト・マインド研究センター)

14:30-14:50
「つらい時のポジティブ感情」

演者:山口 慶子(国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター)
14:50-15:10小休憩
15:10-15:50

特別講演②「VRで心を元気に!コロナ禍で加速するVR心理療法の今」
(40分 / 講演30分・質疑応答10分)

演者:上路 健介(株式会社ジョリーグッド)

15:50-16:30

教育講演②「コミュニケーションによる動機付け」
(40分 / 講演30分・質疑応答10分)

演者:中島 俊(国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター)
16:30-16:40閉会の挨拶

<参加者へのご案内>

参加受付

1) 参加費

学術集会参加費金額
 10,000円
非会員14,000円
学会ホームページから事前参加登録が可能です。

新型コロナウイルスの不確実性に直面する中、冷静さを保つのを助ける簡単なエクササイズ

小林正弥理事のご推薦により、ポジティブサイコロジーの創始者であるマーティン・セリグマン氏が寄稿された新型コロナ感染症の不確実性に対して冷静さを保つための簡単なエクササイズを紹介した文章の翻訳を掲載致します。尚、セリグマン氏より、掲載許可を頂いております。

記事名:A simple exercise to help stay calm in the face of coronavirus uncertainty
雑誌名:Medical Press, March 16, 2020

https://medicalxpress.com/news/2020-03-simple-calm-coronavirus-uncertainty.html

【要 約】
コロナウイルスに関する状況が日々変わってきており、このような不確実性は不安や恐怖をもたらします。ポジティブサイコロジーの創始者であり、ペンシルベニア大学ポジティブサイコロジーセンター長のマーティン・セリグマン氏は「人間のマインドは自動的に最悪のケースに偏ってしまいます。それも、しばしば不正確なものに」と述べています。「破局的思考は進化における適応したマインドのフレームワークであるが、通常は非現実的にネガティブなものです。」自分のマインドを再びフォーカスし直すために、セリグマン氏は「Put It in Perspective (大局的に見る)」という簡単なエクササイズを提案しています。それは私たちのマインドが最初に行う最悪のシナリオを想起し、その後、最善のシナリオへと移り、最も現実的なシナリオに落ち着くように進めます。この考えは思考を非合理的なものから合理的なものへと再び方向づけることです。

ステップ1: 自問自答する 「起こりうる最悪のシナリオは何か?」

これは皆さんの年齢や健康状態によって変わるでしょう。セリグマン氏は77歳でペンシルベニア州Montgomery郡に住んでおり、コロナの感染拡大を予防して最近、閉鎖されたと自身のシナリオを例として挙げます。彼の最も重々しい考えは自動的に極端な方へと向かいます。「私は確実に感染します。なぜなら私の娘はここの学校に行っているからです。一旦、感染すると、厳しいケースとなり、70代で死ぬでしょう。」

ステップ2: 次に自分自身を最善の結果を考えることへと仕向ける

このステップの段階では、セリグマン氏は「私は感染しませんし、家族もしないでしょう。終息して、大丈夫でしょう。」と考えました。

ステップ3: 次に、最も起こり得そうなことを考慮する

セリグマン氏は説明した時、彼は最も現実味のある結果として、「私は多分、最終的には感染するかもしれません。しかし多くの大人と同じように、ほとんど無症状もしくはおだやかなものでしょう。たとえリスクが高い年齢といっても、非常に健康的ですので、病気で1~2週間は不調でも、後に回復するでしょう」としました。

ステップ4: 最終的に最も現実味のあるシナリオに向かう計画を作成する

これは最も起こり得ないことについてエネルギーを浪費することとは異なります。厳しい状況となる不測の事態へと向き合うためのものです。皆さんの計画は個別の状況によります。例えば、自分が風邪を引いた時は、子どものケアを確保する必要があるか?家にいないといけないならば、十分な食料や薬はあるか?仕事へはどのような意味があるのか?自分が高リスク集団であれば、誰か自分のことをケアしてくれる人はいるか?などです。セリグマン氏はこのエクササイズを多くの状況や異なる集団で試し、その効果を実証してきました。

Page Top
Copyright (C) Japanese Positive Health Psychology Society. All Rights Reserved.